モンゴルツアー2016 ツアーレポート その10

8月5日(火) ツアー6日目 その2
モイルトキャンプ場

ハイキングから無事お腹ぺこぺこでモイルトキャンプ場へ戻り、美味しい昼ごはんを食べた後は、太陽光で暖められたお湯がちょろちょろと流れでる、湯加減の調節がとても難しい青空シャワーを浴びたり、昼寝したり、各自のんびりと過ごす。
天気もすっかり良くなったので僕も5日ぶりにシャワーを浴びる。その後はキャンプ場の仕事を手伝ってるスタッフの子どもたちと一緒にバレーボールをしたり、ゴリョーと呼ばれる跳ねることのできない太っちょのキリギリスを捕まえたりして遊んで過ごす。中学2年生になるバイルジャルガルと初めて会ったのはまだ彼女が小学校へ入るか入らない頃。僕が馬頭琴を弾いていると必ずやってきて、隣に座ってじっと聞いていたのをよく憶えている。口数が少なくってシャイな印象だったけど、4年前に弟ができて今ではすっかりお姉さん、というか、お母さんのように弟を叱り飛ばしたりしてちょっと怖いくらいだ。彼女たち姉弟を見ているとモンゴルの大自然の中で育った野生の人間といった逞しさを感じる。

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モイルトの野生児たち。左から赤ちゃんを抱っこするバヤルジャルガル、バットハーン、アマルバヤスガラン。

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ゴリョーをたくさん獲ってきて、「メスの膨らんだお腹の中には卵がいっぱい入ってるよ!」「ほんとに?」「つぶして見てみようよ!」バヤルジャルガルは石を手にすると・・・

馬頭琴を担いで南側の山の斜面に置いてあるベンチまで登り、のんびりと練習。ここからキャンプ場のある谷を見下ろしながら馬頭琴を弾くのはとっても気持ちがいい。しばらく弾いていたら昨夜歌ってくれた兄弟、バヤルマグナィとバットハーンが音を聴いて登ってきた。馬頭琴の演奏を間近で見るのは初めてらしく感心している。昨日のボイスパーカッションと一緒に何かできないかなと思い、いろいろ弾くから合わせてみて、と言うと喜んでやってくれた。リズムがまだ自在にできないのでなかなか上手く行かないけどビエルゲーはなんとかなりそうだ。何度か練習して、今夜みんなの前でやる約束をした。

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バヤルマグナィとモンゴル犬。キャンプ場スタッフ以外には決してなつかないこの犬、まだ生後6ヶ月。いったいこの先どんな大きな犬になるんだろうか?

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草原とベビーカー。まったく似合わない。笑
子どもたちは交代でこの子の面倒を見る。モンゴルの子どもはこうやってみんなに育てられるんだなあ。

キャンプ場の方を見ると、建物の前の草原に置かれたテーブルにみんながちらほらと集まって来てる。きっと僕たちの演奏も風にのって向こうに届いているんだろうな。何かを飲んでるのが見える。ビールかな?喉が乾いてきたので坂を駆け下りてみんなのもとへ。ビールじゃなくってお茶を飲んでいた。笑
馬頭琴をみんなで交代で弾いて写真を撮ったりしていると、僕らのいる場所まで山の影が伸びてきた。子どもたちが遊んでそのまま草原に置き忘れたブーメランを思いっきり空に向かって投げると、青空に真っ赤なブーメランが夕日を浴びて鮮やかに浮かび上がる。バディーと何度も何度も投げながら、モイルトキャンプ場での最後の夕日が沈んでいく。今夜もきっと星がきれいに見えるだろう。

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馬頭琴を弾きながらの撮影会。みんなけっこう上手に鳴らしてました。

日が暮れてだんだん薄暗くなっていく中、夕食を食べる。アルブルドでもモイルトでも毎日ほんとうに美味しい食事が出てくる。ボーズ(蒸し餃子)やホーショール(揚餃子)、ツォエバン(モンゴル焼きそば)など、モンゴル料理そのものも食べることができたし。それにこんな景色の中で、乗馬やハイキングしてお腹をすかした状態で食べるからよけいに美味しく感じられるんだよな。

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暗くなるまでバレーボールをして遊ぶモイルトキャンプ場の子どもたち。

食事を終えて外に出ると、風が強くてけっこう寒い。それでも草原での最後の夜なので毛布にくるまったりしながらみんなで集まり、外でビールって気候ではないんだけどビールを開ける。僕もカッパの上にこの旅始まって初めてデール出してきて着込み、ちびりちびりとビールを飲みながら馬頭琴を弾き始める。スタッフたちも集まってきた。昼間に仕込んだビエルゲーをバヤルマグナィのボイスパーカッションと一緒に演奏。普段はしない組み合わせがなかなか楽しい。まあまあ上手くいったかな。Tさんはあまりの寒さに一足先にゲルへ、残された5人で今夜の宿泊客は僕らだけなので空いている部屋へ寒さを避けて移動。発電機はすでに止まったあとなので、小さな懐中電灯の明りでだけしばらく飲む。窓ガラス越しに山の稜線と星空が見えてる。ムンフーはいつの間にか鼾をかいている。バディーも眠そうだ。毎日いろんなことに気を配りながらの旅、大変だっただろうな。明日の朝、バヤルマグナィ、バットハーン兄弟と日の出の頃に登山する約束をしたので、僕も早く寝たほうがいい。ビールが空いたところで今夜はお開きに。建物からちょっと離れた草原で用を足して、星明かりをたよりに自分の部屋へ戻り、ベッドにもぐりこむ。

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