モンゴルより その2

7月22日
風の旅行社直営ツーリストキャンプ場ほしのいえから一週間ぶりにウランバートルに戻った翌日の夕方、アッタンセデムの息子アムラーからホンダが田舎から来てるから家に来てと電話がかかってきた。ウランバートルで2、3日過ごす予定だったけど、ホンダと合流して急遽中央県ゴルバントゥルーのアッタンセデムの子どもたちのゲルへ向けて出発することに。

今年は7月上旬に雨が全く降らなかった影響で子馬の成長が良くなくて馬乳酒を作っていない。馬の乳搾りがないと遊牧民の1日はゆっくり、のんびり過ぎる。
朝、牛の乳搾りを終わってスーテーツァイ(乳茶)を飲んで、双眼鏡を覗きながら家畜がどのあたりにいるか確認しながら、隣の遊牧民の家畜と混ざりそうだとバイクに乗って出動、家畜を追って帰ってくる。そうこうしてるとご飯が出来あがりそれを食べる。朝ご飯なのか昼ご飯なのか?遊牧民は朝、昼、晩の3食を食べるという感じではなくお腹がすいたらお茶を飲みボールツァクという揚げパンを食べて、日に1、2回食事を作って食べる、そんな感じだ。

夕方、アッタンセデムの息子で今はこのゲルの主のホンダが草原のどこからか20頭あまりの馬を追いながら戻ってきた。僕のために馬を一頭捕まえてくれるのだ。群れを柵の中に追い込み、ハザール(口に噛ませる馬具)を付けようと、男たち3人がかりで悪戦苦闘。馬は嫌がって屈強の男たちを引きずり回し、しばらくの間逃げ回っていたけど、耳をつかまれてついにはハザールを着けられた。
遊牧民たちをさんざん手こずらせたこの暴れ馬を僕は乗りこなせるのか?

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