モンゴルツアー 2016 ツアーレポート その6
8月3日(水) 4日目 アルブルドキャンプ場
乗馬 ボーズ ホルホグ
ツアーも今日が中日。みんな乗馬にも随分慣れてきたみたいだ。首や腕が筋肉痛になってる人もいるけど歩き方が変になるほどの人はいない。今年はみんな体力がある。
今日も朝からいい天気で暑くなりそうなので、昨日同様7時頃から朝食を食べて準備が整い次第乗馬へ。乗馬3日目はキャンプ場の南東にある山に登ることに。僕も初めて行く山なので楽しみだ。砂丘をぐるっと迂回するように車の轍の上を行く。草原は平らに見えて所々にネズミの巣穴があったりするので、馬で走るときは轍の上を行くのが安全だ。時々速歩を混ぜながら山を目指す。のんびり歩くのもいいけど、速歩すると人が走るよりも速く、距離もぐんぐん稼げて、とたんに乗馬っぽくなる。あんまり調子に乗りすぎるとお尻の皮がめくれたりするのだが。
先回りして丘に登り後からくるTさんたちを撮影。こんなところを疾走する写真をとってもらいたいなあ。
山が近づいてきた。結構急な登りだけどみんな上手に登っていく。乗馬3日目でこんなところを行くなんてみんなちょっと凄いんじゃないか?
登りはそれほど怖くはないけれど、下りは前につんのめって落ちそうになりちょっと怖い。僕はまだ落馬したことはないけれど。
山の肩まで行き、馬をおりて頂上まで歩いて登る。風が気持ち良い。草原がはるか彼方まで続いている。
しばらく山頂で休憩してから下山。来た道をキャンプ場まで戻る。その頃にはまた太陽が照りつけて暑くなっていた。早朝の気持ちのいい時間に乗馬して正解だ。キャンプ場に着くと恒例の冷たいビールでの乾杯!
今日の昼ごはんのメインはボーズ、肉汁たっぷりのモンゴル蒸し餃子。結構大きいのが1人4個ずつ出てきた。自分の分をぺろりとたいらげて、Kさん、Tさんの残したのを頂いていたら、レストランゲルの女の子が追加で僕とガイドのバディーの前に追加で一皿出してくれた。ありがたい。8〜9個食べて満腹に。とっても美味しいボーズだった。
バディーと僕とでいくつ食べただろうか?手づかみでかぶりつくのが流儀。
夕方まで昼寝して、最後の乗馬は午前中速歩した道など少し走れそうな場所をMさん、Rさんは速歩や駆け足を混ぜながら、Tさんはゆっくりとした足取りで行く。3日間の滞在で草原を1人で駆け足出来るようになれたらなといつも思っているんだけど、今回の旅は落馬もなく、2人は駆け足までできた。上出来だ。
途中、バディーが気を利かせて僕と2人で全力疾走しようか?って声をかけてくれたので2人で馬群を離れて走る。馬の蹄の乾いた音、息遣い。風を切る感じ。足と首を同時にぐっと前に伸ばし、大地を蹴り疾走している馬にまたがり、草原を駆け抜ける。最高の一時だった。
キャンプ場に帰って、ラクダに乗せてもらったり、シャワーゲルでシャワー浴びたりしてるころ、スタッフたちは捌きたての羊肉でホルホグを作ってくれていた。ホルホグは夏の一番のごちそうで、大切なお客さんが来た時などに作る料理だ。骨付きのままバラバラに切り分けた羊の肉と、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、塩を、焚き火で焼いておいた石と一緒に大きな鍋にぶちこむ。蓋をして、火にかけて30分くらい中からと外から両方から熱を入れて完成。大きな肉を手でつかみナイフで切り分けながら骨から離しながら食べる、豪快な料理だ。
モンゴルの羊の肉はぜんぜん臭くない。草原で生まれ、母羊の乳を飲み育ち、群れの中で思うまま草を食べて生きている羊の肉だ。
みんなでお腹いっぱい羊肉を食べて外に出ると、夕焼けの残る空には今夜もほとんど雲はなく、星が輝きだしていた。