小学校での演奏
毎年2〜3月には、地元高知や関西、関東の学校で小学校2年生を前に演奏しています。
先週の金曜日は、毎年演奏しに行っている滋賀県の小学校で演奏の予定でした。コロナの影響で直前まで学校閉鎖という状況でしたが、そんな中、なんとか開催しようと動いてくださる先生のおかげで、無事開催することができました。
古い講堂に馬頭琴とホーミーが心地よく響き、ジョノンハルを演奏しているときには、馬が草原を駆けていくリズムにあわせるように子どもたちがみんな体を揺らして楽しそうに聴いてくれました。
演奏が終わって、子どもたちからの質問に答える時間をつくったんだけど、終わる時間が過ぎてしまっても子どもたちに急がせることもなく、聞きたいことを最後まできいてあげている先生。そして、質問がおわったあと、その先生が子どもたちに向かって言った言葉。
「今日演奏やお話を聴いて、いろんなことを感じたり、考えたりしたと思います。これからの勉強の中で、そんなことを自分でも調べたりしてみてください。でも、今日みたいな音楽の演奏は、実際に生で聴かないとわからないものです。これかも、どこかでコンサートなんかがあったら、ぜひみんなも聴きに行ってください。」
小学校での演奏の最後に、いつも言うことがあります。
「僕はモンゴルへ実際に度に行って、ホーミーや馬頭琴に出会い、それを学ぶ中でたくさんのひとに出会って、今日もこうしてみんなに演奏を聴いてもらっている。みんなも、これから大きくなって行く中で、いろんなことをする機会、いろんなところへ行く機会があると思う。インターネットなどでいろんなことを知ることはできるけど、実際にやってみたり、行ってみると、頭で知るよりももっと素晴らしい世界が拡がっているし、その先にもとっともっと楽しいことが続いていく。だから、そんな機会があったら、思い切ってそれを実際にやったり、そこへ行ったりしてみてほしい。」
先生の思いと僕の思いが重なって、ほんとに心に残る演奏会でした。こどもたちにも、きっとなにかを届けることができたと思います。
写真は帰る日の朝の滋賀県近江長岡駅。まだまだ雪国。高知に帰ってくると、すっかり春。