屋久島 その3

屋久島淀川登山道を歩き、投石岩屋にて野営。太古の森の上に輝く星を眺め、翌朝宮之浦岳に無事登頂。

山頂からは360度海が見渡せる。歩いてきた方角を見ると翁岳、安房岳、投石岳、そして昨夜投石平から見えていた山頂の下に大きな岩がいくつもむき出しになっている黒味岳の特徴的な姿も。


北西には永田岳、その向こうには口永良部島も見えている。

今までに宮之浦岳には二度登っているけど、永田岳は眺めただけで登っていない。永田岳山頂へ行くにはここから一度急斜面を下ったのち、再び急な登りを登らなければならない。

しばらくして途中で追い越したグループも到着。お互いの話をあれこれしながら一時間ほどのんびりして、いよいよ永田岳へ向けて出発。急坂を下り永田岳と宮之浦岳、高塚小屋の分岐点の焼野三叉路で三脚とマットを置いて少し身軽になり、いよいよ永田岳へ向かい登山開始。
シャクナゲがたくさん咲いている中、大きな岩が立つ山頂へ向けて一気に駆け上がる。

息を切らし、汗だくになりながら永田岳登頂。こちらも一番乗り。風が気持ち良い。靴を脱いで岩の上で日光浴していたら登山客が一人、また一人と登ってきた。さっき登った宮之浦岳をバックに写真を撮ってもらう。

旅の目的を達成した心地良い疲労感の中、永田岳山頂で随分長い間過ごす。これから先、来た道のりをもう一度歩くことを思うとなかなか出発できないのだ。しかし夕方にはライブが控えているので出発。

焼野三叉路まで一気に下り、置いておいた三脚とマットをザック回収して、宮之浦岳までの険しい登りを再び登る。朝食をほとんど食べていなかったので途中完全にガス欠で足が動かなくなるも、せっかくだから山頂で食べようとフラフラになりながらなんとか今日二度目の宮之浦岳登頂。登山道はなぜ山頂を通っているのだろうと、この時は本気で思った。笑



山頂は新高塚小屋から来た人、淀川小屋から来た人で賑わっていた。
永田岳側の岩の上に登り、靴を脱いで裸足になり遅い朝食を食べる。うまい。ほんとにうまい。山頂直下の急坂を登るときには昨日や今朝の軽やかな足取りはどこにもなく、本当に足が重かったけど、朝食を食べて少し復活した。
それにしても、登山客はなぜ休憩中に登山靴を脱がないのか?あんなに重い靴を一日中履いているのは僕には耐えられないんだけど。不思議だ。



今日2度目の宮之浦岳登頂を終えての帰り道、右膝の古傷が少し痛みだしたのでゆっくりとペースを落として歩く。前を行く百名山ハンターの二人と途中から一緒になり、話をしながらのんびりと行く。シャクナゲ、いくつも連なる峰々、今朝登るときにはまだ暗くてよく見えなかった景色がとても美しい。

シャクナゲと山頂に大きな岩をのせた翁岳。

昨夜泊まった投石平に昼過ぎにようやく到着。ここで再びみんなで休憩。登りより楽なはずなんだけど、随分と遠く感じる。いまさらながらだけど、登りに体力を使いすぎたようだ。少しでも軽くしようと残こしておいた食糧をすべて食べた。昨日は登山道入り口からここまで2時間弱。2時までにはつけるかなあ、などと思っていたけど、そこから先の道のりもも進めば進むほど足は重く、歩みは遅くなり、午後3時過ぎになりようやく淀川登山口に到着。さすがにクタクタだ。

軽トラを飛ばして山を降り、今夜のライブの会場の尾之間ボンクラードへ。身体がビタミンCを強烈に求めていたので オレンジジュースをいっぱい頂く。なんて旨い!登山道入り口で屋久島名産のタンカンのジュースを売っていたらみんな買うのになあ、と思う。屋久島、商売っけがない。

尾之間温泉で疲れを癒やして、いざ、ボンクラードライブ。

お店の前には海が広がる素晴らしいロケーション。気持ちがいいので急遽外で演奏することに。

日が落ちて徐々に湿度が上がり馬頭琴のピッチが下がってきたので、途中から部屋の中に移動。
後半は照明も落として、なんとも言えないいい雰囲気の中、あっという間の2時間。
ライブで何を演奏したか、どんな話をしたのか、頭の中がまっしろでほとんど覚えていないけど、終わった後のみんなの反応はいつものライブ以上で素晴らしいライブになったのは間違いないようだ。ライブ後の打ち上げではボンクラード主人の勧めるがままおいしい食事を食べ、ビールを飲む。体中にアルコールが駆けまわる。その日はそのままお店にて寝袋で寝る。



翌朝、日の出とともに目覚める。外へ出ると素晴らしい景色が広がっていた。体中をギクシャクさせながら、近くの海とモッチョム岳を望む場所まで散歩。

尾之間から望むモッチョム岳と朝日。


おしまい。

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